Temjinギター
初期のテレキャスターは、アッシュボディにメイプル1ピースネックの組み合わせです。
「これぞ、テレキャスター!」って音ですよね。
1950年代後期には、アッシュボディにメイプルネック/ローズ指板の組み合わせです。
1960年代に入ると、アルダーボディにメイプルネック/ローズ指板の組み合わせになります。
また、アルダーボディにメイプル1ピースネックの組み合わせもあります。
この音の違いが分かるでしょうか?
エレキギターは、アコースティックギターの延長線上にあります。
材が変われば音も変わります。
音を決めるのは、ボディ材です。
それにスパイスとしてネック材があります。
そして、それらを“鳴らす”ための薄い塗装。
そこに材の音をそのまま伝える素直なピックアップが必要なのです。
偏ったピックアップに分厚い塗装では、この音の違いは分かりません。
当たり前のことができていないように感じます。
塗装について
塗装は、もちろん必要です。しかし、できれば薄いほうが良いと考えています。
材が出している周波数を邪魔しない位の塗装が理想です。
そのため、不必要なものを削り取る作業が必要になります。
特に、下地のウッドシーラーやサンディングシーラーをいかに削るかが鍵となります。
本当に必要な厚みだけを残すことです。この作業が一番重要だと考えています。
そこに着色をしてトップコートを噴くわけですが、以前はクリアーラッカーを15回程度噴いていました。
こちら(宝塚)に引っ越してきてバフ掛け機を設置するときに思いました。
本当に15回程度も噴く必要があるのか、バフ掛け機の為に噴いているのではないか、と疑いました。
塗装が薄すぎるとバフ焼けを起こしてしまうのです。
そこで考えたのが、バフ掛け機を使用せず手磨きをすれば、トップコートをもっと薄くしても問題ないのではないかと考えたのです。
しかしその分、時間と労力が必要となりましたが、材の出す音を生かせるのであれば、良い音がするのであればと思い、手磨きが良いと判断しました。
そうして『超極薄塗装』が始まりました。
塗装終了後、乾燥期を経て、水研ぎ、バフ掛け、が手作業になりました。
良いと思ったものは、手間がかかるようであっても取り入れるべきだと考えています。
気まぐれTemjin
世界でここにしかないギターです。
私が自由に作ったギターを店に飾り、それをお買い上げして頂く形になります。
もし、ピックアップを変えたいならその場で交換いたします。
品切れの節は、ご容赦ください。
Temjin