テレキャスターが大好きです。

 ・テレキャスターって本当にこの音?
 ・どうしてこんなにキンキンした音なの?
 ・図太い音がなぜ出ないの?
 ・フロントピックアップがなぜ使えないの?
 ・なぜこんなに音の線が細いの?
 ・この分厚い塗装ってポリ塗装?
 ・ボディ材が違うのになぜよく似た音なの?
 ・シングルピックアップってなぜこんなにノイズが出るの?
 ・なぜハウリングが出るの?

私は色々な疑問を持ちました。この全ての問題をクリアするギターを作りたい。
じゃ、大好きなテレキャスターを作ろう。ピックアップも自分で。これがそもそもの始まりです。

カバーをとって、ピックアップを見たことがありますか?

ガチガチに固めてあります。それも、銅線を捲き終わったままの裸の状態でです。

これで良いのでしょうか?
本気で音、ノイズのことを考えているのでしょうか?

ひとつひとつ昔ながらの丁寧な作り方を守ってこそ良い音を出してくれるのです。
Temjinピックアップは、ゆっくりと丁寧に捲き、ワックスで処理(蝋浸け)し、材質もとことんこだわっています。それだけではなく、Temjin独自のノイズ処理も施してあります。

ギターをぶつけた事がありますか?

塗装が剥がれましたか?
その分厚さに驚いた事はありますか?

そうです。なぜこんなに分厚く塗装するのでしょうか?

答えは簡単です。
ポリ塗装は、容易に短時間で塗装ができるからです。
ラッカー塗装だと、仕上がるまで一ヵ月以上かかる場合があります。

量産するには、短時間で処理をしなければ塗装場はギターだらけになります。1日に100本塗装をしたら、25日で2500本のギターが塗装場に溢れてしまいます。生産効率上、ラッカー塗装ができないのです。
そのため、ラッカー塗装はハイエンドモデルとしての扱いになり、高級品のみとなっています。

Temjinギターは、下地からの本格ラッカー塗装です。それも極薄仕上げです。下地にポリ塗装をして、仕上げだけラッカー塗装の「ラッカーフィニッシュ」では意味がありません。木を鳴らすため、できるだけ薄く塗装してあげる事を心掛けています。鏡面塗装は、木にとっては厚着なのです。鳴りにくいのです。

当工房は、材の全てをWarmoth社より輸入しています。

ボディとネックをワンセットにして発注しています。
この発注方法を取る事によって品質を確保できるのです。細かな仕様の注文も可能になります。

手間はかかりますが、一切の妥協はしません。
品質を落とされたくないため、Warmoth社に対して値引き交渉もしません。
こちらの誠意が伝わっているためか、常に最高の材を送って頂いています。

Temjinギターの中には、Warmoth社のライセンス表示である「ギターを持った亀」の焼き印を削ってあるものがあります。

Warmoth社が同じようにギター材を作っても、ネックポケットの深さのバラつきや、メイプル1ピースとメイプル/ローズではネックの厚みも若干違います。焼き印の強さでもボディとネックの密着度が変わってきます。

それに加え、ブリッジの厚みも種類によって違うので、深く削るものやまったく削らないものもあります。サドルでも調整できますが、弦高が高いのが好みの人、低いのが好みの人などに合わせ、ネックポケットの深さを変えます。

1950年、テレキャスターは生まれました。

当時の一般的な家具材などに用いられていたアッシュ。
車社会になりつつあった頃に一般的に使われていたニトロセルローズ系ラッカー塗装。
ギタ-の弾けない電気屋さんで、アンプの修理やスチールギターなど作っていた男。

50年後の現在、彼の作ったギターは、ヴィンテージやオールドと呼ばれるようになったのです。

まな板に棒を付けた様なギター、それがテレキャスターです!

シンプル・イズ・ベストだからこそ不変なのです。

Temjinは、この昔ながらの作り方を守り続けていきます。
良質の材、こだわりの塗装、そして本当の手作りピックアップが揃ってはじめてTemjinギターとなるのです。現在の機器・機材を使って50年前の作り方を再現しているのです。

『手間暇をかける。』

今やギター業界では死語になりつつあります。
しかし、手を抜くと必ずそのお返しが来るのです。現在のギターのように・・・。
ギターは、落ち着いてゆっくり作る。これこそが全てなのです。ピックアップも同じです。

Temjinサウンドは、豊かな音を目指しています。

木がしっかりと鳴る。

そして、その音を拾う素直なピックアップ。

トータルとしてのTemjinギタ-を是非一度体感してみてください。



Temjin